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33話 依頼

Auteur: ニゲル
last update Dernière mise à jour: 2025-08-22 22:13:46

「……正確に話すと以下が被害者から聞いた話だ……もういいか?」

 ミラモが更に詳しく被害者から聞いた話を述べる。昨夜から一睡もできていないと愚痴を挟み、何度か目元を押さえながら。

「お疲れのところ申し訳ございません。話し合いはこちらでやりますので後は休んでてください」

「お言葉に甘えさせてもらうよ」

 ミラモはソファーに深々と座り目を閉じる。寝てる……ということはないだろうが、それでも身体を休め心身共に回復させる。

「やはり敷地内に居たことは保留するにしても、その証言は決定的ではないのか? そのことにシュリン自身も気づいて口封じに来た……という可能性もあるだろうし」

「いえ……もちろんあなたの言うことも可能性の一つとして考えられますが、そもそも被害者の証言には確定的でない、"欠陥"があります」

「欠陥……? 特に矛盾等は見られなかったと思うが?」

「いえ……被害者の発言を考えると、シュリンさんが辻斬りだと示すには根拠が薄い点があります」

 最初ミラモから話を聞いた時は気づかなかったが、今一度細かく聞いたことである一つの違和感を見つける。もしかしたら何でもないと一蹴されるかも、聞き間違いだったと訂正されて終わるかもしれない。それでも尋ねる以外の選択肢はない。

「まずイメン家の当時の家主、つまり推定シュリンさんの父親に当たる人物が彼女のことを辻斬りだと言っていたと述べていましたが、正確には間違っています」

「間違っている……?」

 ミラモが薄らと目を開きしんどそうに意識を覚醒させる。

「はい。被害者の証言によると正確には辻斬りと叱っていた相手はドア越しのため分かりません」

「……確かに」

「ならば相手はシュリンさん以外の家の関係者かもしれませんし、こっそり家に招いた仕事やプライベートの知人かもしれません」

「姉……?」

 ぼつりとシュリンさんが呟く。それがボクの二年と少し前の記憶を呼び起こす。

「そうだ……確かイメン家に居たのは歳の二つ離れた姉妹だったはずです。シュリンさんをどちらと思っているのかは分かりませんが、確定的な情報だとは言い難いです」

「ロンドが調べればすぐ分かる嘘をつくとも思えないしな……ミラモさん。イメン家は二人娘だったと被害者は言っていましたか?」

「いや……証言されたのはさっきので全部だ。家族構成までは知らないけど……貴族なんだし二人娘くらい
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